債務整理の手続きに必要な時間は? | 弁護士回答Q&A

債務整理をすると借金をかかえて苦しい状況が劇的に改善されることがあります。

しかし、債務整理に時間がかかりすぎるなら、手続をするに際して不安があります。債務整理にはどのくらいの期間がかかるものなのでしょうか?

債務整理には手続の種類がありますが、手続によってかかる期間が変わるのかどうかも知っておく必要があります。そこで今回は、債務整理手続にかかる期間について、先生に聞いてみましょう!

 

1.債務整理で借金問題を解決できる!

女性アシスタント(アシスタント)先生、こんにちは。今日は、債務整理手続にかかる期間について教えてください。

 

弁護士の先生(先生)こんにちは。債務整理をすると借金問題を効果的に解決することができますよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)消費者金融やクレジットカードなどの借金がかさんでいる場合や住宅ローンの返済が苦しい場合などにも利用できますよね。

 

弁護士の先生(先生)はい。債務整理とは借金を法的に整理するための手続のことです。任意整理と特定調停、個人再生、自己破産の4種類がありますよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)それぞれどのような手続になりますか?

 

弁護士の先生(先生)任意整理とは、債権者と直接話し合いをして借金の返済額や返済方法を決め直す手続きのことです。特定調停は、簡易裁判所で調停委員を介して債権者との間で借金返済額や返済方法を決め直す手続きのことですよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)個人再生と自己破産は裁判所に申立をする手続なんですよね?

 

弁護士の先生(先生)そうです。個人再生とは、裁判所に申立をして借金返済額を大幅に減額してもらう手続のことですし、自己破産とは裁判所に申立をして借金を完全に0にしてもらう手続のことですよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)借金が0になるなんて、すごい効果ですね。

 

弁護士の先生(先生)はい。だから、適切な方法で債務整理をすると借金問題を根本的に解決できますよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)わかりました。

 

 

2.任意整理にかかる期間

女性アシスタント(アシスタント)借金返済が苦しくて債務整理をしたい場合でも、手続にどのくらいの期間がかかるかわからないと不安になります。だから、まずは任意整理にかかる期間について教えてください。

 

弁護士の先生(先生)任意整理は、債権者との間で直接借金返済額と返済方法について話し合います。だから、個々の債権者の対応によってかかる期間が大きく異なってきますよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)早く的確に対応してくれる業者が相手なら手続がスムーズに進むし、対応が悪い債権者の場合には時間がかかるということですか?

 

弁護士の先生(先生)そういうことです。たとえば、任意整理をする場合、まずは取引履歴の開示請求をします。早い債権者は1週間で履歴を開示しますが、遅い債権者だと3ヶ月かかるケースもありますよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)それはすごい差ですね。その時点ですでに3ヶ月の差がついてしまうわけですね。

 

弁護士の先生(先生)はい。さらに、取引履歴の開示後、具体的な交渉が必要になります。この交渉が難航すると手続に時間がかかってしまいます。

 

女性アシスタント(アシスタント)そうだとすると、返済条件の見直しを認めない強硬な債権者などの場合には手続に時間がかかりそうですね。

 

弁護士の先生(先生)はい。また、債務者自身が無理な要求をしている場合にも手続は長くなりがちです。

 

女性アシスタント(アシスタント)任意整理には、だいたいどのくらいの期間がかかるんですか?

 

弁護士の先生(先生)今まで説明したように、個別のケースによっても異なりますが、だいたい3ヶ月程度が目安になりますよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)わかりました。

 

 

3.特定調停にかかる期間

女性アシスタント(アシスタント)次に特定調停にかかる期間について教えてください。

 

弁護士の先生(先生)特定調停は簡易裁判所で開催されます。まずは債務者が1人で裁判所に行って調査期日がもうけられ、その後債権者がやってきて具体的に話し合いをする調停期日が開かれますよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)具体的には、解決までにどのくらいの期間がかかるんですか?

 

弁護士の先生(先生)特定調停の申立後調査期日が開かれるまでが1ヶ月くらい、その後調停期日が開かれるまで1ヶ月くらい、調停期日が2,3回開かれることも多いので、全部でだいたい3~4ヶ月くらいかかると考えましょう。

 

女性アシスタント(アシスタント)わかりました。

 

 

4.個人再生にかかる期間

女性アシスタント(アシスタント)個人再生にはどのくらいの期間がかかるんでしょうか?やはり裁判所を利用する分、手続には長くかかりますか?

 

弁護士の先生(先生)そうですね。他の債務整理方法に比べると期間は長くなりがちです。個人再生をする場合には、まずは債権者に通知を送って必要書類を集めます。そして書類がそろったら裁判所に申立をしますよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)申立をしたら、手続が開始されるんですよね?

 

弁護士の先生(先生)そうですね。ここまででだいたい1ヶ月くらいはかかります。そして、手続が開始したら裁判所から債権者に対して債権調査が行われます。債権調査が出そろったら、債務者は再生計画案を裁判所に提出する必要がありますよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)そこまででだいたいどのくらいの期間がかかりますか?

 

弁護士の先生(先生)手続を開始してからだいたい3ヶ月~4ヶ月くらいです。

 

女性アシスタント(アシスタント)再生計画案を提出したらその後はどうなるんでしょうか?

 

弁護士の先生(先生)裁判所から、債権者に対して再生計画案の内容についての意見を聞きます。その期間がだいたい1ヶ月くらいですよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)債権者から特に異議がなければ再生計画案が認可されるんですよね?

 

弁護士の先生(先生)はい。認可が下りると再生計画案が確定するまでに1ヶ月半くらいかかります。個人再生の支払は再生計画案認可の確定の翌月から始まりますよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)個人再生を開始してから支払を開始するまで、トータルでどのくらいの期間がかかりますか?

 

弁護士の先生(先生)だいたい8ヶ月くらいと考えると良いでしょう。

 

女性アシスタント(アシスタント)わかりました。やっぱり結構長く期間がかかるんですね。

 

 

5.自己破産にかかる期間

女性アシスタント(アシスタント)自己破産する場合にはどのくらいの期間がかかりますか?

 

弁護士の先生(先生)自己破産をする場合も裁判所への申立が必要になって複雑な手続きがあります。だから期間が長くかかるケースもありますよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)自己破産には、簡単な手続と複雑な手続きがあるんですよね?

 

弁護士の先生(先生)はい。財産がほとんどない人のための簡易な手続のことを同時廃止、財産が一定以上ある人のための複雑な手続のことを管財手続と言いますよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)同時廃止の方が期間が短くなるんですか?

 

弁護士の先生(先生)はい。自己破産する場合には、まず弁護士に手続を依頼して受任通知を送ってもらい、必要書類を集めます。書類がそろったら申立をしますが、それまでにだいたい1ヶ月くらいかかります。ここまではほとんど個人再生と同じです。

 

女性アシスタント(アシスタント)手続が開始した後は異なるんですか?

 

弁護士の先生(先生)はい。自己破産手続が開始する際、同時廃止か管財事件かが決まります。同時廃止になったら、その後2~3ヶ月したら免責決定がおりて借金がなくなります。これに対して管財事件になったら、破算管財人が選任されて、債務者の財産を現金化して債権者に配当する手続が行われます。

 

女性アシスタント(アシスタント)管財事件になったら、手続にかかる期間は長くなりますよね?

 

弁護士の先生(先生)はい。その場合、どのくらいの財産があって配当にどのくらい手間がかかるかにもよりますが、半年以上かかることが普通ですよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)場合によっては1年以上かかるケースもありますか?

 

弁護士の先生(先生)そのようなこともあります。ただ、目安としては半年程度と考えると良いでしょう。

 

女性アシスタント(アシスタント)わかりました。債務整理にかかる期間は手続によってさまざまなのですね。

 

弁護士の先生(先生)はい。だから、債務整理後に何か予定がある場合(たとえば結婚や就職など)には、債務整理にかかる期間を理解した上できちんと計画を立てて進める必要がありますよ。

 

女性アシスタント(アシスタント)確かにそうですね。よくわかりました。

 

 

まとめ

今回は債務整理手続にかかる期間について解説しました。債務整理手続は4種類がありますが、各手続きによってかかる期間が異なります。任意整理や特定調停、自己破産の同時廃止手続では比較的期間が短くて済みますが、個人再生や自己破産の管財手続では半年以上の長期間がかかります。債務整理をする場合でもその後いろいろな予定をしているケースがありますので、それぞれにかかる期間をしっかり把握しておくことが大切です。
今回の記事を参考にして、今後の予定と債務整理の期間をうまく調整して、上手に借金を整理してしまいましょう。

 

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