多重債務の一本化はお得か?
多重債務というのは、読んで字のごとく多重に債務がある状態です。
言い換えると複数の金融機関からお金を借り入れて完済できなくなってしまって状態のこと。
では、多重債務のまま支払い続けるのと一本化して借金をまとめるのとではどちらがお得なのでしょうか?
毎月の支払いが楽になるのは、多重債務を一本化です。
例えば、複数の金融機関からお金を借り入れてしまうと、それぞれの借り入れに金利が発生することになるので、一カ所の金融機関からお金を借り入れるよりも返済する金額は増えてしまうことになります。
また、返済先が沢山あると、それだけ振込手数料も多くなるし、借金の管理も面倒になります。つまり、シンプルに多重債務は1本化する方が良いわけです。
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多重債務1本化のデメリット
多重債務の1本化にはデメリットもあります。
一番大きなデメリットは、過払い金が戻ってこなくなることです。
もし過払い金がある場合は、かなりの損となります。
過払い金とは、貸金業者に払い過ぎたお金のこと。
以前は、ほとんどの貸金業者でも金利を取り過ぎていたんですね。
そのため過払い請求すれば、払い過ぎた金利が戻ってくるケースが少なくないのです。
過払い請求することで、借金がゼロになるどころか、貯金ができてしまうことも珍しいことではありません。
もし、あなたが2007年頃より前に貸金業者から借入があったなら、過払い金が発生している可能性が高くなります。
もしかして過払い金があるのでは?と思うならば、無料で計算してくれますので、法律の無料相談を受けてみましょう。
ただし、時効がありますので、急いで相談されることをおすすめします。
多重債務が増える理由
昔は今に比べると金利が高かったというのをご存知でしょうか?
金利が高いと返済しても返済してもなかなか元本が減らないのです。
そういうことから、国は総量規制や賃金業法などの見直しを行ってきました。
高すぎる金利が見直されることになり、払い過ぎた金利は過払い請求という形で金融機関に請求できるようになりました。
しかし、まだまだこのような仕組みが一般的に知られていないのが現状です。
また、最近ではインターネットの普及により、消費者金融からお金を借り入る場合、直接店舗に足を運ばないでも申し込みができるようになりました。
しかし、これは非常に便利なのですが、デメリットがないわけではありません。
あまりにも簡単に借りることができてしまうと、お金を借りることに対する抵抗心が薄れてしまうことにもつながってしまうのです。
多重債務になってしまうと精神的に追い詰められることになってしまいますので多重債務にならないことが大切ですが、長い人生の中にはそういう状況になる場合もあるでしょう。
そんな時は、一人で問題解決しようとしないことです。
この世には多重債務を解決できる法律の専門家が大勢いますので、相談することが精神的に追い詰められない最大の方法と言えるでしょう。
お金の面は心配いりません。
最近では弁護士や司法書士の無料相談窓口が沢山あります。
もし、多重債務の解決をお任せすることになっても、費用は分割払いにしてくれるところが多いので、多重債務の一本化では解決できない場合は、必ず相談してみるようにしましょう。