任意整理をすると、
「給料や財産などが差し押えされてしまうのでは?」
「家や車まで持って行かれてしまうのでは?」
と不安になりますよね。
さて任意整理をすると差し押さえはあるのでしょうか?
本記事では債務整理と差し押さえの関係についてわかりやすく解説していきます。
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任意整理で差し押さえられることはほぼない!
安心してください。
結論から言いますと、
任意整理で差し押さえされることは”ほぼ”ありません。
(”ほぼ”と書く理由は後ろで記載します。)
任意整理というのは、あくまでお金を借りた貸金業者との話し合いなんですね。
「借金の負担が厳しいので金利を下げてください」
といったように、
これからの借金返済についての話合いや和解を行うのが任意整理なんです。
裁判所は通しません。
あくまであなたと貸金業者の間での”私的な話し合い”です。
つまり、裁判所を通さない任意整理には法的な力がありません。
よって差し押さえを行うことはできないんです。
差し押さえを行えるのは国である
差し押さえについてもう少し詳しくご説明します。
差し押さえの正式名称は「強制執行」です。
差し押さえは法的な手段であり、
行うのは貸金業者ではなくて国(裁判所)なんです。
また裁判を行い「債務名義」を取得しないと差し押さえができません。
つまり、消費者金融や銀行のような民間の業者では、
差し押さえを行う権利がそもそもないので、勝手に行うことはできないんですね。
繰り返しますが、任意整理はあなたと貸金業者の”私的な話し合い”です。
そこには国(裁判所)が全く関わっていません。
任意整理を行おうと、
任意整理の結果がどうであろうと、
貸金業者が勝手に給料や財産を差し押さえることは決してできないんです。
民間業者が勝手にそんなことをすれば、
それこそ業者の方が刑罰の対象となります(恐喝罪 刑法249条)。
任意整理でも差し押さえられるケースがある
先ほど「任意整理で差し押さえされることは”ほぼ”ありません」と書きました。
この”ほぼ”の理由を説明します。
任意整理であっても差し押さえが行われるケースがあります。
これは任意整理後に借金をしっかりと返済しなかった場合です。
任意整理を行うと、話し合いで将来支払う金利や利息などの負担が減ります。
しかし人によってはそれでも返済ができない方もいますよね。
中にはお金があっても返済を無視する方だっています。
そうなると貸金業者はたまったものではありません。
この場合、貸金業者は裁判を起こすことがあります。
裁判を起こせば、差し押さえに乗り出すことが可能になります。
差し押さえまでの流れ
任意整理~差し押さえまでのおおまかな流れを、順を追って説明していきます。
①「任意整理」で借金負担が減る
↓
②残りの借金の返済を無視する
↓
③貸金業者から支払い催促の電話やメールがくる
↓
④無視を続けると、貸金業者は裁判を起こす
↓
⑤無視を続けると、裁判所から「支払督促」の書面が届く
↓
⑥無視を続けると、判決が下り国が強制執行に取り出す。給料や財産が差し押さえされる。
このように返済無視を続けると、いずれ裁判に発展し差し押さえに進む恐れがあります。
任意整理を行ったとしてもです。
任意整理うんぬんよりも返済無視が問題
たとえばカードローンなどで借金をし、そのまま返済を無視していたとします。
この場合も貸金業者はいずれ裁判を起こしますので差し押さえに発展します。
任意整理する・しないは実際あまり関係ありません。
借金の返済を無視し続けると、どんな方であっても差し押さえに合うリスクはあるのです。
差し押さえを回避するには、借金をしっかりと返済すること
借金を滞納せずしっかりと返済すること。
これが差し押さえを回避する一番のポイントとなります。
「任意整理」はむしろ差し押さえを回避するための手段なんです。
借金の負担を減らし、
差し押さえ等のトラブルに発展させないために、
任意整理のような「債務整理」が手段として用意されているんです。
もしも任意整理を行っても借金の返済が難しそうな場合は、
その上の「個人再生」を考えることも大切です。
個人再生は借金を1/5~最大1/10まで減らせます。
任意整理よりもさらに返済負担が軽くなりますので、
その後しっかりと返済できれば差し押さえに合う確率もより減るでしょう。
任意整理の相談をする場合は、
必ず、債務整理の実績豊富な事務所に相談しましょう!
なぜなら、実績のある事務所ほど力があるため、スムーズな解決につながるからです。
まとめ
以上、任意整理と差し押さえについて解説させて頂きました。
任意整理を行なっても給料や財産が差し押さえになることはありません。
差し押さえがされるのは、借金の返済を無視した場合です。
差し押さえが怖い方は、
まず借金をしっかりと滞納なく返済していくこと。
これに尽きますね。
参考URL
参考サイト:債務整理・借金問題専門司法書士法人黒川事務所:任意整理中の給料差押え
https://www.kaiketu-saimuseiri.jp/category/1446164.html
(参照日 2019-06-01)
参考サイト:松谷司法書士事務所:債権者は任意整理を拒絶できる
https://saimuseiri.kabarai-sp.jp/niniseiri-dekinai.html
(参照日 2019-06-01)
参考サイト:松谷司法書士事務所:給与差し押さえを受けるまでの流れと対処方法
https://saimuseiri.kabarai-sp.jp/kyuuyo-sashiosae.html
(参照日 2019-06-01)
参考サイト:債権回収ナビ:最終手段としての差し押さえ|手続き方法と費用についての知識まとめ
https://saiken-pro.com/columns/60/
(参照日 2019-06-01)
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