リボ払いとは何か?
ここでは、リボ払いについて分かりやすく解説しています。
リボ払いとは、クレジットカードの支払い方法の一つです。
このリボ払いの使い方がよく分からない。
仕組みが難しいので使いたいけど使おうか迷ってる。
などの声もあります。
そこで、こちらの記事ではリボ払いがどんなものなのか、わかりやすく解説しています。
また、リボ払いのメリット・デメリットもご紹介します。
これからリボ払いを試したい方は、リボ払いで失敗しないためにぜひ知っておいてください。
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リボ払いとは
リボ払いの正式名称は「リボルビング払い」と言います。
リボルビングの英訳は「回転する」と言う意味ですが、
金融業界でのリボルビングとは、「一定限度まで繰り返し融資を受けられること」を意味します。
リボルビング払いは、欧米諸国ではとてもポピュラーな支払い方法と言われています。
また、リボ払いはクレジットカードの支払い方法の他、キャッシングやカードローンの返済方法に利用されています。
支払い方式の種類について
クレジットカードの支払い方式の種類には、一回払い、ボーナス払い、分割払い、リボ払いがあります。
それぞれの特徴を見てみましょう。
- 一回払い
1か月分の利用金額を支払日に一括で支払う基本的な方式 - ボーナス払い
ボーナスの時期(7月か8月・12月か1月)に合わせて一括で支払う方式 - 分割払い
支払回数を指定し、複数回に分けて支払う方式 - リボ払い
一定額を毎月支払う方式
年会費について
年会費は、一般カードの本会員と家族会員ともに無料の場合がほとんどです。
プレミアム(ワンランク上の意味)が付いたゴールドやプラチナなどと呼ばれるカードは年会費が発生します。
また、クレジットカードの中には、リボ払い専用のカードもあります。
リボ払い専用のカードも、ほとんどが年会費がかかりません。
クレジットカード同様にプレミアムが付いたカードは年会費が発生します。
各クレジットカード会社によりカードの呼び名や年会費は違うので、各カード会社の年会費を確認してください。
リボ払いの仕組み
リボ払いとは、クレジットカードの支払い方式の1つで、
あらかじめ設定した一定の金額だけを毎月支払う仕組みの方式です。
設定金額は最低支払い元金からの設定ができます。
始めは低めに設定する傾向があります。
クレジットカードの利用金額や利用件数、返済回数に関わらず、そのカードの一定限度内で繰り返し使用すること(包括クレジット)ができます。
リボ払いの支払い回数は利用金額や利用件数により変動し、残高がゼロになるまで続きます。
リボ払いと分割払いの違い
リボ払いと分割払いはとても似ていますが、何が違うのでしょうか?
リボ払いは?
- リボ払いはあらかじめ毎月の返済額を決めておく返済方法
- 限度額内であれば、複数ショッピングをして残高が増えても月々の支払い額は増えない
- 支払い残高がゼロになるまで支払いが続く
分割払いは?
- 分割払いは予め支払い回数を決め、支払い額を回数で割る返済方法
- 月々の支払い額はショッピング単位で決定される
- 支払いは設定した回数で終了する
リボ払いの支払い設定のタイミングはいつ?
リボ払いの支払い設定にタイミングがあるのですが、どのタイミングで支払い設定をすればいいのでしょうか?
カード発行のタイミング
カード発行のタイミングで、一番初めに支払い方法を設定することができます。
最低支払い元金からの低い設定でもOK。
基本的に初期設定では、利用時選択型になっています。
この時点でリボ払いの希望があれば、リボ払いを選択できます。
発行の後で登録を変更
クレジットカードを通常(1回払い)の支払い方法で発行をして、後で好きな支払い方法を登録することもできます。
たとえば、クレジットカード会社に「自動リボ払い」の登録をお願いすると、1回払いや分割払いなど支払いの種類に関わらず、自動でリボ払いにすることもできます。
自動リボ払いをやめて通常の1回払いに戻したい時は登録を解除することもできます。
清算時にその都度設定
店頭で買い物をする場合は、支払い時に「リボ払いで」と口頭で伝えることでリボ払いに設定できます。
インターネットの注文の場合は、支払い方法の選択をリボ払いにチェックを入れるとリボ払いで支払いができます。
※自動リボ払いの場合は、どんな指定をしてもリボ払いになるので、注意をしてください。
支払い後に設定を変更
一括払いで決済を済ませた後からでも、一定期間内にクレジットカード会社に連絡を取れば、リボ払いに変更ができます。
急な出費が必要になった時など、月の支払い額を押さえられるので便利な機能です。
設定中でも、途中繰り上げ返済に変更
リボ払いの設定をしている時でも余裕のある時に一括払いや一部支払いができるので、早めに返済することもできます。
リボ払いの返済方式
リボ払いには2種類の支払い方式があります。
契約の時に選べるので、自分の合った支払い方式を選びましょう。
定額方式
定額方式とは、リボ払いの基本的な支払い方法です。
どれだけ残高(借金)が増えても限度額までは、毎月の返済額は一定です。
たとえば、毎月1万円の支払いを設定していれば、
残高がいくら増えても月々の支払いは1万円のまま。
指定金額を超えた分の支払いが翌月以降に持ち越されます。
残高スライド方式
残高スライド方式とは、支払い残高によって毎月の支払い額が変動する支払い方法です。
たとえば、支払い残高が10万円未満なら月々1万円の支払い、11万円から20万円なら2万円と言うように、支払い残高が増えると、支払い額もスライドして増える仕組みの支払い方式です。
リボ払いの金利は高い?
リボ払いの手数料は、平均金利 15%前後と非常に高く設定されています。
リボ払いは、銀行カードローンの他、キャッシングや個人ローンなどの支払いにも使われています。
ちなみに、消費者金融や銀行カードローンの金利は以下の通り。
・アコムのキャッシング年利 3~18%
・レイクのキャッシング年利 4.5%~18.0%
・銀行カードローンの上限金利は13%~15%前後
金融業・個人に関わらず、遅延損害金を算出するための上限金利は年20.0%です。(利息制限法7条1項)
お金の借入に関する金利の上限は次のように定められています。(利息制限法第1条)
参考サイト:法令検索 利息制限法より
・借入額が10万円未満の場合…年20.0%
・借入額が10万円以上100万円未満の場合…年18.0%
・借入額が100万円以上の場合…年15.0%
参考サイト:金融庁公式サイトより
利息制限法の上限金利は、15%~20%と法律で決められています。
このように見てみると、リボ払いの手数料は、銀行カードローンや消費者金融のキャッシングなどに借りたのと同じくらいの高い手数料と言えます。
リボ払いのメリット
リボ払いのメリットは次の通りです。
・月々の支払いが一定額
・後から支払い額が変更ができる
・余裕のある時に繰り上げ返済ができる
月々の支払いが一定額
リボ払いを利用してショッピングをした場合も毎月の返済金額は変わらないので、とても返済が楽と言えるでしょう。
旅行や記念日など人生のイベントも意外とお金がかかるもの。
そんな時も、指定した金額を超えた分の金額は翌月以降の支払いになるので、毎月の返済金額を考えずにお買い物ができます。
後から支払い額が変更できる
リボ払いの良い所は、後から支払いの変更ができることです。
普段リボ払いをしていない方でも、途中でリボ払いに変更ができます。
たとえば、一括払いで商品を買った場合、別の出費が重なりやっぱりリボ払いにしておけば良かった…
などの時でも後からリボ払いができます。
また、月々の支払い額を後からでも変更ができるので、余裕ができたら月々の支払い額を増額したり、また、減額したりすることもできます。
余裕のある時に繰り上げ返済ができる
さらに支払いに余裕ができたら、一部返済や全額返済もできますので計画的に返済をコントロールできるのもリボ払いの良い所です。
ちなみに分割払では全額返済は可能ですが、一部返済はできません。
その点はリボ払いは、全額返済も一部返済も、自分に合った返済方法を選ぶことができるので安心ですね。
リボ払いのデメリット
リボ払いにはデメリットもあります。
どのようなことに注意をすればいいのか見てみましょう。
・手数料が割高(平均金利 15%)
・支払い期間が長くなる
・あと何回返済すれば良いのかが分かりにくい
手数料が割高
リボ払いの支払いにかかる手数料は、平均して約15%です。
これは、消費者金融のキャッシングや銀行カードローンを借りた時の手数料と変わりがありません。
手数料が非常に高いのですが、毎月の返済金額が一定なので、手数料がどれほど高くても気がつかないという怖い問題があります。
もしくは、高いことが分かっていてもリボ払いをしてしまうのは、毎月の支払い額が同じ金額なので、高金利の手数料を支払っている実感がわきにくいためです。
なので、リボ払いのように一定額で支払っていると、どのくらいの手数料がかかっているのか、把握しづらいのがデメリットでしょう。
支払い期間が長くなる
リボ払いでは、複数のショッピングをしても毎月の返済金額が上がりません。
その結果、自分の返済能力を超えるほどの買い物をしてしまう人が少なくありません。
毎月の返済金額が上がらないのは、返済が先送りになっているためです。
ショッピングをすればするほど、いつまで経っても返済は終わりません。
回数が分からなくなる
リボ払いで買い物を繰り返しているうちに、毎月ちゃんと支払いができているので、始めのうちは支払った分だけ支払限度額に空きができます。
そのうち、リボ払いの繰越分の上にさらにリボ払いを重ねて行き、結果的に支払い回数が分からなくなります。
支払い回数が分からなくなっても、毎月一定額を支払っているから大丈夫、と思い込んでしまうのがリボ払いの怖い所です。
支払い残高が増えれば、消費者金融や銀行カードローンと同じ手数料がドンドン支払い残高に上乗せされていきます。
当然支払い残高が増えて、結果的に支払いが長引き、もっと支払い残高が増える、正に「負のスパイラル」状態です。
リボ払いで支払いが困難になった場合の対処法
注意をすることが分かったところで、どう対処するかが大事です。
対処法もしっかり確認しておきましょう。
対処法1.現状を把握して計画を立て直す。
現状を確認するには、まずは今の残高の利息がどのくらいなのか計算をしてみましょう。
利息の計算方法は以下の通りです。
利用残高×年利×借入日数÷365=利息
100万円(利用残高)×0.15(年利)×30(借入日数)÷365=12,328円(利息)
しかし、上記の計算した金額は、あくまでも利息の計算です。
実際に請求される金額と多少の誤差があったりするので、どの計算方法が正しいのか分かりづらいです。
一番正確な数字は、利用明細に掲載されている数字ですが、一度、今利用しているクレジットカード会社の公式サイトにある「シミュレーション」などを利用して、今の支払い額が合っているのか確認をするのもいいでしょう。
「リボ払いシミュレーション」計算方法
参考サイト:JCCA日本クレジット協会公式サイトより
月々送られてくる「利用明細書」が正しいので、この支払い状況を確認するようにしましょう。
「利用明細書」の見方
参考サイト:日本クレジット協会公式サイトより
支払い回数が分からない場合も、月々の「利用明細書」を確認すれば分かります。
郵便物が手元に無い場合は、今、利用しているクレジットカード会社のwebサイトなどでも確認ができますので、しっかり確認をして現状を把握するところから始めましょう。
しっかり計画を立ててみると現状が見えてくるので「このままでは損だ!ヤバい!」ということに気か付きます。
計画を立てるのとに自信がない方は、次の対処法を確認してください。
対処法2.新たなリボ払いを増やさない
支払いが長引いてしまっている状態なら、
現在の返済が終わるまで新たなリボ払いでお買い物をしてはいけません。
一刻も早く、支払い残高を減らすことに集中した方がいいでしょう。
対処法3.一括返済をして借金をリセットする
もし、残金を支払う余裕があれば、一括返済をしてリセットをしましょう。
余裕がなければ、親兄弟にお願いして借りてでも一括返済をする価値はあります。
なぜなら、手数料が非常に高いからです。
例えば、
頑張ってコツコツ返済していても、
残高100万円を返済するとしたら、
月2万円ずつの返済で4年2ヶ月かかります。
月2万円ずつの返済で、
総額1,306,047円(50回)も支払うことになるんです。
2022年8月14日に借りたとして、
返済が終了するのが、
2026年10月の支払日です
※金利15%で算出
参考サイト:JCCA日本クレジット返済シミュレーションより
(参照:2022/08/14)
いかに余計な手数料を支払うかお分かりいただけたでしょうか?
しかし、それでも支払いが困難だと感じたら、なるべく早い段階で債務整理をすることもオススメします。
対処法4.債務整理をする
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リボ払いのまとめ
リボ払いにすると、収入以上の買い物をしても月々の返済額が上がりません。
その結果どうなるでしょうか?
リボ払いでショッピングする人は、返済能力を超えて買い物をしてしまいがちになります。
事実、リボ払いで破産にまで追い込まれる方も少なくありません。
もしあなたが返済能力を超えてリボ払いをしていると自覚をしているなら、
今すぐリボ払いに強い弁護士や司法書士に相談するようにしましょう。
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