なぜ減らない

リボ払いって、なぜ元金が減らないのでしょうか?

実は、リボ払いが減らない理由があります。

今回は、リボ払いの元金が減らない理由と、減らない時の対処法などをご紹介します。

リボ払いで悩んでいる方やこれからリボ払いを考えてる方に向けて、優しく分かりやすく解説も交えながら紹介して行きますよ!

では、早速参りましょう。

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リボ払いの元金が減らない理由

なぜ、元金が減らないのでしょう?

元金が減らない理由を5つ挙げてみました。

1.利息がかなり高い
2.毎月の返済金額が低い
3.利息が増える仕組み
4.長期化しやすい仕組み
5.残高が確認しづらい

では、詳細を説明していきましょう。

1.利息がかなり高い

なんと、リボ払いの利息は15%~18%に設定されていることが多いです。

これは非常に高い利息と言えるでしょう。

この利息は、カードローンやキャッシングでの借入利息(上限金利18%)とほぼ変わりません。

借入金額にもよりますが、年利10%~14%前後に設定されている消費者金融のカードローンもありますので、カードローンで現金を借りて買い物をした方が安くなることになります。

比較してみると、リボ払いの利息は非常に高利息だったのです。
こんなに高利息じゃ、一定額のリボ払いでは利息がほとんどを占めてしまい、元金が減らないワケです。

このように、リボ払いの利息が高いことが「リボ払いの元金が減らない」理由の一つと言うことになります。

2.毎月の返済金額が低い

リボ払いの返済金額は低すぎます。

言うまでもありませんが、返済金額が少ないほど元金が減りません。

たとえば、楽天カードのリボ払いの月々の設定額は、3,000円~設定することができます。

つまり、最低3,000円に設定をしたリボ払いは、1万円の買い物をしても、20万円の買い物をしても翌月の返済は、3,000円です。

3,000円の返済は翌月以降も続き、設定金額を変更しない限りずっと3,000円を返済続けることになります。

限度額の20万円分の買い物をしたとして、月々3,000円の返済では、ただ支払いが長引くだけ。
元金は減らないのに手数料(利息)ばかり増え、出口の見えないトンネルのように感じます。

低すぎる返済金額の設定は、返済期間の長期化が心配です。

3.利息が増える仕組み

リボ払いの利息は、元金(利用残高)に対して手数料(利息)がかかる仕組みになっています。

たとえば、リボ払いで繰り返しショッピングをしたとします。
リボ払いの場合は、繰り返しショッピングしても返済金額は変わらないわけですから、元金(利用残高)はドンドン増え続ける一方です。

この増えた元金に対して手数料(利息)がかかるため利息が増えていくことになります。

4.長期化しやすい仕組み

リボ払いの場合、買い物を繰り返しても返済金額は増えません。
毎月、決まった金額を返済すれば良いわけですね。

毎月の返済金額が増えないと、安心して次々と買い物をしてしまうことになります。
つまり、借金の総額としてはドンドンと増えていきます。
結果、リボ払いが長期化するという仕組みとなっています。

これがいつまで経ってもリボ払いの返済が終わらない仕組みです。

5.残高が確認しづらい

リボ払いの返済残高は、途中で再度利用すれば残高も変動します。
こうなると、利息の計算も分からなくなります。

月々の返済が一定額なので、翌月に送られてくる「利用明細書」が来るまで、今どのくらいの支払い残高なのかが分からなくなってしまいます。
これがリボ地獄の第2章です。

リボ払いは、便利なのでついまた使ってしまい、また、途中で返済残高が変動するため、ますます返済残高が分からなくなると言う負のスパイラルに陥ってしまいがちです。

そして、とうとう返済ができなくなり、クレジットカード会社から訴えられてしまいます。

リボ地獄の最終章では、財産の差し押さえや最悪の場合、給与も差し押さえをされてしまう結果に成り兼ねません。

このような状況になると債務整理の実績豊富な弁護士か司法書士に相談するしかありません。
実績豊富な弁護士や司法書士の場合、無料で相談にのってくれますので利用すると良いでしょう。

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リボ払いの利息の計算法

リボ払いの利息の計算方法があれば、大体の目安として計算ができるので知っていて損はありません。

リボ払いの利息の計算方法は以下の通りです。

利用残高×年利×借入日数÷365=利息

計算例)
金利15%で利用残高20万円を元金定額方式で30日間利用した場合
20万円(利用残高)×0.15(年利)×30÷365(借入日数)=2,466円(利息)

計算例)
金利15%で利用残高50万円を元金定額方式で30日間利用した場合
50万円(利用残高)×0.15(年利)×30÷365(借入日数)=6,164円(利息)

計算例)
金利15%で利用残高100万円を元金定額方式で30日間利用した場合
100万円(利用残高)×0.15(年利)×30÷365(借入日数)=12,328円(利息)

このような計算で利息を確認することもできますが、返済を続けて行くと利用残高が少しずつ減っていきますので、リボ払いの全体像を把握するにはやはり正確な情報が必要です。

正確な返済金額や返済回数が知りたい場合は、毎月送られてくる「利用明細書」の内容が一番正確で最新の情報でしょう。

途中で、リボ払いの追加の買い物があっても「利用明細書」に最新の返済金額の計算がし直されていますので、その金額を確認してください。

また、リボ払いの明細は、利用しているクレジットカード会社の公式サイト内でも確認することができます。

JCBのリボ払いのシミュレーションはこちら

リボ払いの返済方式

リボ払いには2種類の返済方式があります。

・定額方式
・残高スライド方式

定額方式

クレジットカードのリボ払いの多くは定額方式です。

定額方式は、利用残高に関わらず、あらかじめ毎月の返済を一定額に決めて返済する方法。
定額方式には「元金定額方式」と「元利定額方式」の2種類があり、それぞれ返済額が違います。

<元定額方式> 
元金の定額方式は、毎月の元金の返済額を10,000円に設定した場合、その10,000円(元金)に利息をプラスした金額が返済金額になります。
そのため毎月の返済額が変動します。

例)(元金)10,000円+(手数料)1,500円=11,500円

<元定額方式>
毎月の返済額を10,000に設定した場合、毎月の返済額は10,000円です。
ただし、その10,000の内訳が元金と利息が変動します。

例)(元金)8,500円+(手数料)1,500円=10,000円

残高スライド方式

残高スライド方式は、支払残高の金額に応じて返済額が段階的に変動する返済方法です。

返済残高が多くなれば、返済金額も増えるのが残高スライド方式の特徴と言えるでしょう。

残高スライド方式には「元利定残高スライド方式」と「元利定残高スライド方式」の2種類があり、
クレジットカード会社によって、このどちらかの方式を採用しています。

<元利定残高スライド方式>
残高に応じて返済額が固定

例)残高が10万円までなら月々1万円、残高が20万円までなら月々2万円…

<元利定残高スライド方式>
残高に応じて利息が固定

例)残高10万円までなら15.0%、残高20万円までなら10.0%…

リボ地獄にならないためにどうすべきか?

リボ地獄にならないために、リボ払いを早く終わらせる方法はないのでしょうか?

リボ地獄の予防策は、以下の方法を取るといいかも知れません。

<予防策>

・支払い明細をしっかり把握
・毎月の返済額を多めに設定
・低金利のカードローンに借換え

支払い明細をしっかり把握

リボ払いのリボ地獄の予防策として、まずは現状の把握をしなければいけません。

現状を把握するには、利用中のクレジットカード会社の公式サイト内で利用状況を確認するか、
毎月送られてくる「利用明細書」を確認するといいでしょう。

利用状況(返済状況)を確認しないことには、今の問題が何か対策のしようがありません。

問題の原因が分かれば、原因を取り除く対策を立てることができます。

まずは、しっかりと現実と向き合って、今どのくらいの支払い残高があるのか(利用状況の確認)、
また、完済までの期間はどのくらいなのか(返済期間の確認)、
毎月の指定金額は安すぎないか(低すぎる設定額)これらを把握することが大事です。

毎月の返済額を多めに設定

先ほど楽天カードの例を挙げたように、リボ払いは月々の支払い設定金額が数千円~設定ができます。

だからと言って、最低金額を設定して果たして利用額とバランスが取れているかを判断をしないといけません。

使った金額が2万円~3万円に対し返済金額が3千円の場合、
完済するまで新たなリボ払いを増やさなければ良いのですが、
もし、新たなリボ払いを増やしてしまったらさらに返済する期間が長くなります。

借入れ残高が増えた場合は、毎月の設定金額を増やしましょう。

例えば、3千円の設定を思い切って1万円にすれば、ぐっと手数料が減り返済回数もかなり短くなります。

設定金額の増額は、まだ余力のあるうちにしておかないと後で大変な思いをすることになってしまいます。

設定定額の増額をしたら、リボ払いは完済するまで新たなリボ払いを増やさないようにしましょう。

低金利のカードローンに借換え

リボ払いでいよいよ支払いが厳しくなってきたと感じたら、
低金利のカードローンに借り換えることも一つの方法です。

カードローンの中には、利息(手数料)が10%前後の低い利率の会社もあります。

カードローンで現金を借りて、リボ払いを一括返済をしてしまいます。
一括返済をすれば、毎月支払っているより返済金額が低くなりますから手数料の節約にもなります。

カードローンはリボ払いではなく、必ず分割払いで契約をしましょう。

回数が決まるとゴールが見えるので頑張れます。
また、そうでなければ借り換えた意味がありません。

リボ払いで月々支払っていた利息とゴールの見えない支払いを思えば、相当な節約と時短になりますから試す価値はありそうです。

借金を一本化する方法はこちら

リボ地獄になったときの対処方法

では、辛くなったリボ払いをどうにかする方法はないのでしょうか?

以下の方法を取るといいかも知れません。

<対処方法>

・新たなリボ払いを増やさない
・繰り上げ返済や一括返済を活用する
・債務整理を考える

新たなリボ払いを増やさない

リボ払いの返済が辛い状態になったら、新たなリボ払い増やしてはいけません。

リボ払いを滞納をしている方は、即刻以下の「債務整理を考える」を参考にしてください。

まだ、どうにか返済が続けられるようであれば、クレジットカードはもうしばらく使わないようにしましょう。

1度でも滞納してしまうと遅延損害金が発生します。
元金+利息+遅延損害金のトリプルパンチが待っていますので、滞納だけは避けるように頑張る他ありません。

繰り上げ返済や一括返済を活用する

できれば繰り上げ返済や親兄弟にお願いして、一括返済をすることが一番早いリボ地獄の解決方法です。

滞納をしていなければ、繰り上げ返済と一括返済で全て問題は解決しますが、
万が一、リボ払いを滞納してしまった場合は、元金+利息+遅延損害金のトリプルパンチを受けることになります。

債務整理を考える

クレジットカード自体を止められていて、どうすればいいのか分からないこともあります。

そんな時は、法律の力を借りると言う選択肢があります。

債務整理は、借金問題を抱えた人を救うために国が設けた救済方法です。

法律で守られた救済措置なので、困った場合は利用することを強く勧めます。

債務整理の手続きの一つに任意整理があります。
任意整理をすると将来の利息や遅延損害金を大幅にカットできることもありますので、
リボ払いなどのような高利息の整理には任意整理はとても効果的です。

法律家を選ぶなら、交渉力のある債務整理に強い事務所に依頼しましょう。

債務整理の実績豊富な弁護士や司法書士なら無料相談できるところがほとんどですので、まずは相談して見ることをおすすめします。

リボ払いはなぜ元金が減らないの?まとめ

リボ払いは、次の5つの理由で元金がなかなか減らないことがお分かり頂けたでしょうか。

・リボ払いの高い利息
・リボ払いの低い支払い設定
・リボ払いの利息が増える仕組み
・リボ払いの長期化
・リボ払いの残高が確認しづらい

リボ払いは、手軽で利用しやすい反面、元金が減らない仕組みなのでトラブルが多いようです。

返済が苦しい方は、できるだけ早い段階で法律の専門家に相談をした方が良いでしょう。

債務整理は、高利息のリボ払いの減額や将来利息のカットが期待できます。

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