自己破産後の姿
自己破産後の姿

自己破産後どうなるのか?

これから自己破産をするという人は、自己破産後にどのようになるのかは非常に気になる問題だと思います。

自己破産を行うことの一番のメリット、
それは精神的に開放されることです。

あなたは、自己破産後には、ゆっくりと眠れるようになるでしょう。

生活レベルに関しては、贅沢な暮らしは出来ませんが、
少なくとも借金取りからの督促、電話、訪問から逃げ回るような生活では無くなります。

破産した後は普通の生活に戻ります。
普通に仕事をする生活です。

破産前の仕事をそのまま継続できる場合は良いのですが、
中には借金によって職を辞した場合などは仕事を探さないといけない人もおられるでしょう。

【自己破産の費用相場】費用が払えない場合はどうする?

履歴書を書く場合、自己破産したことは書くべき?

これから仕事を探す人で悩むことがあります。

それは、

履歴書などに自己破産したことを書く必要があるのか?

という点。

答えを言うと、
就職活動を行う際にこちらから自己破産をしたということをわざわざ申告したり履歴書に記入したりする必要はありません。

もし会社側が採用に際して信用調査を行った場合は、自己破産したことが分かります。

その場合は、自己破産の事実が分かると不採用になる可能性が高くなるかもしれません。

債務整理で良い口コミが多い弁護士・司法書士事務所7選!

個人信用情報に登録される

それから自己破産すると個人信用情報に登録されてしまいます。

個人信用情報に登録されると10年ほどはデータが残ることになります。
その間は、新たな借り入れを行うことは出来ません。

ただし闇金からは、融資の申し入れが再三入ることになるでしょう。

これは一度自己破産をするとその後7年は再び自己破産の申し立てを行うことが出来ないというルールを逆手に取って暴利を取ろうとするためです。

ここでもしまた闇金から借り入れを行うようなことをすると再び借金地獄に陥ることになります。

なので、絶対に借り入れをしてはいけません。

というよりも借り入れをしなければいけないような暮らしをしてはいけません。

自己破産した後は自分の収入にあった生活をすることが大切です。
贅沢は控えて預金にまわすなど人生設計を立て直しましょう。

自己破産後もクレジットカードを使う方法は?

自己破産の疑問点

この項では自己破産についての細かい疑問についてお答えします。

家族に内緒に自己破産できますか?

まず家族に知られずに自己破産は行えるのかという疑問です。

これは可能です。

自己破産の申し立てを裁判所に行うと、破産手続き開始決定と免責許可の審尋の2回は裁判所に出向かなければなりません。

それ以外は代理人となる弁護士や司法書士に任せることが出来ますし、自己破産の結果も官報に載るだけなので家族に内緒にすることは可能だと言えます。

勤務先に内緒に自己破産できますか?

では家族と同様に勤務先に知られずに自己破産の手続きを行えるものでしょうか。

はい。これも可能だと言えます。

官報には記載されますがまず一般人が読むことは考えられませんので知られる可能性はかなり低いでしょう。
(官報とは政府が発行している機関紙)

自己破産により家族に迷惑がかかりませんか?

また家族に影響があるのではないかと心配される方もおられますが、自己破産はあくまでも個人の手続きとなりますので家族に法的に不利益となることはありません。

しかし家族が保証人になっている場合は別です。

自己破産しても銀行は使えますか?

自己破産した後に銀行を使うことは出来るのか、という疑問については、自己破産した後は銀行で借入れをすることは一定期間出来ません。

しかし新たに口座を開設することは出来ます。

自己破産すると所有している車はどうなる?

自己破産をすると持っていた車はどうなるのでしょうか。

気になりますよね。

ローンが残っておらず車自体の査定が20万円以上になる場合は財産として処分されます。

しかし資産価値が無いと判断された車の場合は処分されずに残ります。

自己破産すると家具はどうなるの?

自己破産した後持っていた家具などはどうなるのでしょうか。

お気に入りの家具などを持っている人は気になりますよね。

こちらも車と同様に査定額が高いものは処分の対象になりますが、生活する上で最低限必要となるものは処分されることはありません。

債務整理の実績が豊富な弁護士と司法書士15選!

自己破産の体験談

やさしい中年男性口コミ借金が返せなくなり自己破産しました。

私は55歳男性で今はサラリーマンをしています。
債務整理を行った時は50歳で、当時は会社を経営しておりました。

私が借り入れをしたのは会社の運転資金や買掛金の支払いのためで、借り入れ先は三井住友銀行やアコムなどの消費者金融でした。

借り入れ総額は工場を経営していた関係で桁が大きく、1億円程度だったと思います。
かなり大きな部品工場だったので、従業員の給料の支払いや運転資金などにかなりの借金がありました。

どうしてそもそも借金をするようになったのかですが、バブル期は全く借金がなく健全な経営をしていたのですが、バブルがはじけてしまい、設備投資などをするのに借金なしでやっていくことが難しかったからです。

借金をしている間はメガバンクはそうでもなかったですが、アコムなどの消費者金融はかなり督促の電話がかかってきたり、返済日が近くなると追い詰められた気持ちになったりして精神状態はいいとは言えませんでした。

そこで、このままだと精神的におかしくなってしまうと思ったので、債務整理しようと弁護士さんに相談に行きました。

知人に紹介してもらった弁護士さんで、費用もかなりまけてもらえると聞いたので、藁にも縋る思いで行ったのを覚えています。

私はどういった債務整理を行ったらいいのかと弁護士さんに聞いたところ、私の場合は自己破産するのが最もいいとのことだったので、全て失う覚悟で自己破産することにしました。

私には当時マイホームもなかったですし、乗っていた車も大した車ではなかったので、これ以上失うものはないと思い、思い切って手続きをお願いしました。

ですが、自己破産してしまうと仕事がなくなってしまうので、知人の紹介で転職先はあらかじめ準備しておきました。

自己破産の手続きは全て弁護士さんが行ってくれ、債務整理を行ったおかげで一切の借金がなくなりました。

自己破産すると借金が全てなくなる・・とは聞いていましたが、まさか本当に一円もなくなるとは思っていなかったので、まるで天国にでも来たような気持になりました。

あの督促の電話もかかってこないのですから・・

その後、会社は当然ですが倒産し従業員は全てリストラするしかなかったのですが、幸い取引先などが全て従業員を受け入れてくれたので、従業員とのトラブルは一切ありませんでした。

ただ、退職金などを払ってあげられなかったのが心のこりです。

債務整理にかかった費用は150万円位で、すぐに払うことができなかったので分割払いにしてもらいました。

他の弁護士さんはこのような対応をしてくれるのかどうか知りませんが、良心的な弁護士さんに当たったのでラッキーだったと思っています。

さて、債務整理で自己破産した私ですが、今考えてみても自己破産しなければよかったとは全く思っていません。

もし、あの時自己破産していなかったら今頃一家離散か、または最悪の事態になっていたかもしれないほど精神的に参っていたからです。

借金とは言っても数百万円程度ならその後支払っていけそうですが、私の場合は億単位なのでもうどうしようもなかったと言ってもいいでしょう。

ただ、自己破産は誰にでもあてはまる債務整理とは言い難いです。

もし、マイホームや預貯金、高級外車などを持っている場合は、それを全て取り上げられてしまうのでオススメしません。

私の場合は預貯金も妻名義のものしかなかったですし、車も軽自動車で、家も賃貸だったので躊躇なく自己破産することができました。

ですので、もし借金で苦しんでいたとしても自己破産するのが適当かどうかは弁護士さんや司法書士さんなどに相談する必要があります。

最近は債務整理についてのホームページもたくさんあるので、そういったサイトを見てよく考えてから相談することをオススメします。

今借金がなくなり、サラリーマンになって本当に精神的に穏やかに過ごすことができています。

この体験談が借金で苦しむ人のご参考になればうれしいです。

0円(無料)で何度でも相談できる弁護士、司法書士15選!