リボ払いが払えなくなったら、債務整理で減額はできるのでしょうか?
リボ払いは計画を立てて利用すれば、とても便利なクレジット払いの返済方法です。
しかし、毎月一定額の支払いなので、使い過ぎても実感がわかりません。
その結果、ついリボ払いを繰り返してしまいがちに…。
そして、気付いたときにはリボ払いの支払い残高がすごいことになってる!
ギャアァァァ━━(|||゚Д゚)━━!!!!!!
なんてことにもなり兼ねません。
さて、そんなリボ払いですが、
リボ払いは払えなくなったら、債務整理で減額できるのでしょうか?
はい!
払えなくなったリボ払いは、
債務整理をすれば減額することができます!
そこで今回は、リボ払いが払えなくなってしまう仕組みとその注意点や、リボ払いを債務整理で減額する方法などを中心に解説していきたいと思います。
リボ払いが払えなくなって債務整理を考えてる方に、詳しく分かりやすい内容になっています。
では、参りましょう!
クレジットカードのリボ払いは債務整理ができない?
リボ払いは債務整理ができないのでしょうか?
リボ払いは債務整理ができますし、減額もできます。
リボ払いの支払いができなくなって困っている方の中には、
「クレジットカードでの買い物だし、お金を借りている(キャッシング)訳ではないので債務整理はできない。」
と思っている方もいます。
確かにそう思われる方も多いでしょう。
でも、リボ払いは債務整理も減額もできます。
クレジットカードの利用法には、ショッピング機能(買い物)とキャッシング機能(お金を借りる)2つの機能があります。
キャッシング機能は現金そのものを借りるため、当然借りたお金に利息を付けて返済をします。
ショッピング機能は現金を借りるのではなく商品やサービスを買う訳ですが、支払いは1か月分を翌月にまとめて、支払い残高に手数料(利息)を付けて返済します。
その間クレジットカード会社に代金を立て替えてもらっている形になります。
このように支払い方法の性質の違いから、ショッピングのリボ払いは代金の讃え替えだけなので、債務整理ができないと思っている方もいるようです。
でも、大丈夫ですよ。
ショッピングのリボ払いも債務整理ができますし、減額も可能ですのです。
リボ払いは債務整理ができる?
もう一度お伝えしておきます。
リボ払いは債務整理できます!
減額も可能です。
もし、リボ払いが払えなくなってきたら債務整理を選択肢に入れましょう。
リボ払いはその使い勝手の良さから使い過ぎてしまう方が多いように思います。
中には、リボ払いの残高がかなり膨れ上がってしまい「払い続けても一向に残高が減らない!」
「リボ払いは債務整理ができないものか?」と嘆く方もいるのが事実です。
このような理由で、自力ではどうすることもできなくなって債務整理を考えている方が増えていてます。
債務整理は法律に従い設けた借金救済制度です。
ここで言う法律とは次の法律から成り立っています。
- 「利息制限法」
借金の減額や免除、支払の猶予などを定めた法律 - 「破産法」
債務の整理をして債務者の生活再建の手続きの法律
ですから、債務整理は怪しくも何ともありません。
むしろ、本当に困ったときは、この借金救済制度(債務整理)を利用した方がいいと思います。
リボ払いの注意点
「リボ払いは毎月一定額の支払いだから、どんなに使っても返済するのが楽!」
「自分でもちゃんと支払いができてるし大丈夫!」
それ、本当に大丈夫ですか?
リボ払いはクレジットカードの支払い方法の一つですが、
その支払い方法の中でも唯一支払い回数が不確定な支払い方法です。
なぜなら、支払い残高や月々の支払い額により支払い回数が変動するからです。
なので、毎月の支払いができていたとしても内容をちゃんと把握していないと、大変なことになるかも知れません。
リボ払いの注意点も紹介しながら、少しだけリボ払いの仕組みも見てみましょう。
リボ払いの仕組み
リボ払いとは、クレジットカードの支払い方法です。
クレジットカードを利用するときは、1回払い・分割払い・ボーナス払い・リボ払いがあります。
このように、4つの支払い方法の中から、自分の目的に適した支払い方法を選択して利用することができます。
リボ払いの支払いの仕組みは、あらかじめ設定した返済額を毎月返済するというものです。
リボ払いの場合は、新たに買い物をしても返済金額が増えません。
リボ払いの落とし穴
リボ払いは、性質を知れば非常に便利な支払い方法ですが、いくつかの注意点があります。
しかし、注意をしてもしきれない「落とし穴」があるので紹介しておきますね。
低い設定額
まず一つ目の落とし穴は「低い設定額」
クレジットカードの申込み時点で、リボ払いの金額を設定するのが一般的です。
この場合、最低支払い元金から設定することができます。
申込み時、後から指定金額が変更できることから、ついしてしまいがちなのが「低めの設定額」です。
例えば、毎月の支払い額を1万円に設定したとしましょう。
3万円のバッグを買った場合でも、月々1万円の支払いと言うことになります。
そこで、バッグを買った日に突然パソコンが壊れてしまったとしましょう。
新たに10万円のパソコンを買え変えたても、翌月の支払い請求額は1万円です。
どんな高額の商品を買っても毎月の支払い額は1万円なので、1万円なら支払っていけると勘違いをしてしまいます。
でも、実際は1万円を超える12万円分の残高は、翌月に持ち越されていることを忘れてはいけません。
そうなんです。
もう、この時点で「落とし穴」に落ちているかも知れません。
高い利息
二つ目の落とし穴は「高い利息」
クレジットカードのショッピングの支払いなら、キャッシングをして現金を借りて買うよりはるかに安いはず!
なんて思い込んでいませんか?
実は、リボ払いの手数料(利息)は平均して15%前後なので、キャッシングやカードローンの借入と変わりません。
それほど高利息だったんです。
例えば、リボ専用カード新規キャンペーンなどで
「今ならリボ払いでポイント5倍!しかも、毎月わずか数百円の手数料!」
なんて言われて、思わずリボ払いキャンペーン特典のためにカードを作って、利用してる方もいるでしょう。
知らず知らず、高利息の手数料を支払っていたことに気づかない方がどれほどいることか…。
冷静に考えてみましょう。
先ほどの例ですと、3万円のバッグと10万円のパソコンで、支払い残高は13万円です。
リボ払いの月々の支払い額は1万円ですが、月の利用額は1万円以上です。
リボ払いを利用せずに、クレジット1回払い、若しくはボーナス払いなら1回で支払いは完了しますし、手数料(利息)は発生しません。
もし、リボ払いで支払った場合の支払い残高にかかる利息はいくらになるのでしょうか?
では、リボ払いで支払った場合のシミュレーションを見てみましょう。
3万円のバッグと10万円のパソコンを年利15%で計算をした場合は以下のようになります。
・支払い回数 13回
・支払総額 139,741円
・うち手数料 9,741円(749円/月)
計算方法「リボ払いシミュレーション」
このように、支払い回数は13回になり、全部支払いを終わらせるのに1年以上もかかります。
その間の手数料は、年利約1万円近くになります。
単純に支払い指定額を2倍の2万円にした場合、次のような結果になります。
・支払回数 7回
・支払総額 134,509円
・うち手数料 4,509円(644円/月)
計算方法「リボ払いシミュレーション」
3万円にした場合の結果は次の通りです。
・支払回数 5回
・支払総額 132,772円
・うち手数料 2,772円(554円/月)
計算方法「リボ払いシミュレーション」
支払い指定額を増やせば残高が早めに減り、残高にかかる手数料も少なくなることが分かります。
一般のクレジットカードの利用限度額は、50万円~100万円の場合がほとんどですが、限度額を全て使ってしまう方もいます。
<補足>
利用明細を見ると分かりますが、クレジット限度額はショッピング枠、キャッシング枠の2種類の表示がされています。これは計算方式が異なるため、利用限度額もそれぞれ違います。
限度額を全て使た場合の例も見てみましょう。
たとえば、
100万円を月々1万円ずつ支払った場合は次のような結果になりました。
・支払回数 100回
・支払総額 1,618,690円
・うち手数料 618,690円
計算方法「リボ払いシミュレーション」
100万円を返すのに、100か月(8年4か月)かかります。
手数料に至っては618,690円も払うんです。
これは「落とし穴」以外のナニモノでもありません。
こうなっては、自力の返済は非常に難しくなってきます。
自力で無理なら、他力を借りましょう。
法律の力を借りた借金救済制度「債務整理」があります。
※計算方法「リボ払いシミュレーション」
参考サイト:JCCA日本クレジット協会公式サイトより
(参照:2022/08/18)
リボ払いの債務整理なら任意整理が最適
リボ払いの債務整理なら、任意整理が適しています。
なぜ、任意整理が適しているのか説明する前に、債務整理の種類を確認しましょう。
債務整理の種類
債務整理には次の4つの方法があります。
- 任意整理
裁判所を通さずクレジットカード会社と交渉して、将来利息をカットします。
残債は3~5年で返済。 - 個人再生
裁判所の決定により、借金を大幅に減額しつつマイホームを維持できます。
原則3~5年で返済。 - 自己破産
一定額以上の財産を全て手放す代わりに、借金返済義務を失くす手続です。 - 特定調停
裁判所を通して、クレジットカード会社と交渉し将来利息をカットします
残債は3~5年で返済。
リボ払いに任意整理が適している理由
任意整理がリボ払いに適している理由は以下の通りです。
・裁判所を通さずに交渉
・クレジットカード会社からの催促の停止
・返済請求の停止
・将来利息をカット
・3年~5年で返済
などが挙げられます。
裁判所を通さずに交渉
裁判所を通す手続きは、書類の収集や作成、裁判所による調査など意外と時間がかかります。
任意整理は、裁判所を通さずにクレジットカード会社と交渉をするため、他の債務整理よりも手軽と言えるでしょう。
しかし、この交渉も個人でする場合は注意しなければいけません。
クレジットカード会社からの催促の停止
個人での交渉中は督促は止めることはできません。
また、専門家を介さずに交渉する場合は、裁判所より時間がかかってしまうこともあります。
そのため、債務整理は実績豊富な弁護士や司法書士に相談するのがおすすめです。
弁護士や司法書士と言った法律家に依頼をすると「受任通知」をクレジットカード会社に送付してくれます。
この通知により督促が止まるのです。
法律家が依頼を受けた場合、クレジットカード会社がお金を借りた人に直接連絡をしてはいけないと言う法律で守られます。
督促が止まるだけでも、精神的に余裕ができますね。
返済請求の停止
受任通知が送られて止まるのは、督促だけではありません。
クレジットカード会社は、お金を借りた人に支払いの請求も止めなくてはいけません。
これによって督促も請求も止まり、支払いに追われる日々に終止符を打つことができます。
将来利息をカット
任意整理をすることで将来利息をカットすることができます。
リボ払いは高利息なので、返済残高にかかる「将来利息」がカットされれば、返済する残高がかなり減額になるでしょう。
先ほどの例を挙げるならば、
リボ払い支払い限度額の上限まで利用した100万円の計算では、手数料が618,690円でした。
任意整理をするとこの手数料は大幅に減額、若しくは全額カットされます。
クレジットカード会社にしてみれば手数料が売上なワケですから、この手数料を全部カットしたら全く売り上げが無くなってしまいます。
しかし、法律家の減額交渉の申し出を蹴った場合、お金を貸した人には弁護士や司法書士が付いているため、自己破産でもされたら回収できる残高は0円になってしまいます。
ならば、元金の分だけでも支払ってもらえた方が得策と思えば、クレジットカード会社は減額に応じてくれるでしょう。
それも、法律家に交渉をしてもらうからできることを忘れないで下さい。
なので、交渉次第では大幅に減額できます。
運が良ければ手数料の全額カットも期待できるかも知れません。
任意整理は裁判所を通さない手続きなので、交渉力が全てを握っていると言っても過言ではありません。
できるだけ債務整理の得意な弁護士や司法書士にお願いをしないと、不利な条件で交渉が終わってしまいます。
弁護士や司法書士の選ぶ時は、債務整理の実績豊富な事務所を選びましょう。
3年~5年で返済
ここまでリボ払いの任意整理で減額にこぎつけてもらえれば、残りの残高を返済できるでしょう。
本来であれば一括返済なのですが、残った残高が完済できるように、3年~5年かけて無理がない範囲で返済をしていきます。
クレジットカード会社にとっての売り上げを減額して、なおかつ残りの残高まで分割払いにしてもらったのですから、ここはしっかり完済をしてください。
任意整理の注意点
任意整理は「事故情報」扱いになりますので、俗に言う「ブラックリスト」に載ります。
このブラックリストに載った場合、約5年間は信用情報機関に掲載されて、銀行・信販会社・消費者金融などの金融機関の間で情報が共有されます。
その間、他に新規のクレジットカード申込みやローンを組むことができません。
でも、債務整理をしている間は返済に集中して、リボ払いを整理できる良い機会と捉えましょう。
どうしてもクレジットカードが欲しい方は、デビットカードがオススメです。
デビットカードは、審査の必要がないため、ブラックリスト状態でも作ることができます。
以上のことからも分かるように、リボ払いの債務整理は「任意整理」がオススメです。
任意整理では無理なケースはどうする?
あまりにも返済残高が高額になってしまったり任意整理では整理しきれない場合は、自己破産を考えなけらればいけません。
自宅や車といった財産を残したい場合や保証人を立ててる場合は、個人再生と言う選択もあります。
自分がどの債務整理に適しているかは、債務整理の実績豊富な事務所に相談してみるとよいでしょう。
債務整理の実績豊富な事務所ほど相談料は無料ですので、気軽に相談できるようになっています。
リボ払いは債務整理で減額ができる? まとめ
リボ払いは、債務整理をすることができます。
特にリボ払いの場合は、債務整理の中でも任意整理をオススメします。
任意整理により将来利息がカットされるのため、高利息のリボ払いの大幅な減額が期待できるでしょう。
任意整理で処理しきれない場合は自己破産や個人再生など手続きに切り替える必要があるかも知れません。
債務整理を成功させ、リボ払いを大幅に減額するには、債務整理の実績豊富な弁護士や司法書士に相談することが大切です。
実績豊富な弁護士や司法書士に依頼すると、交渉能力が高いため、あなたに有利な条件で話をまとめてくれます。