借金返済が元金のみに

借金返済が元金のみになる方法を知りたくありませんか?

その方法のメリットやデメリットも気になりますよね。
この記事では、借金が元金のみになる方法や注意点について詳しく知ることが出来ます。

また、意外と気にしない人が多い『利息』の怖さについても具体的にまとめていますから是非ご覧下さい。

元金のみの借金返済にする方法は2つ!

借金返済を元金のみにする方法はズバリ!『2つ』あります。

それぞれのメリットとデメリットも併せて確認していきましょう。

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① 特定調停

特定調停とは、裁判所が債務者(あなた)と債権者(各貸金業者)との仲裁役となって『和解の成立を支援』する公的な方法です。

以下は裁判所の公式ホームページですが、『特定調停とは何か』の詳細が記載されています。

参考:裁判所
「Q. 特定調停とはどのような手続なの?」
http://www.courts.go.jp/saiban/qa_kansai/qa_kansai22/index.html

特定調停を利用できる人

特定調停を利用できる条件は2つあります。

1つ目の条件

複数社から借金している多重債務者で、将来的に返済不能に陥って破産の恐れがある人

2つ目の条件

特定調停が成立すると3~5年かけて返済していくことになるため、定期的な収入がある人

元金のみの支払いにする特定調停の流れ

1・特定調停の書類作成と申し立て

特定調停の書類作成をし、相手方の本店の所在地または支店地区を管轄する『簡易裁判所』に申し立てをします。

2・調停委員と打ち合せ

裁判所に出向き、調停委員と打ち合わせをします。
各債権者との交渉を効率的に行えるよう、あなたの生活状況や借金返済に関わる質問をされます。

3・債権者と協議

協議といっても、あなたと債権者との間に調停委員が入って行うため申立人(あなた)が債権者と直接交渉するわけではありません。

4・返済

無事に成立すれば「調停調書」が裁判所から送られてくるので、内容に沿って返済を続けて完済すれば全て終了です。
しかし、不成立の場合は他の債務整理の方法で解決することを考えなければなりません。

特定調停の流れについて更に詳しく確認できるのが以下の『日本調停協会連合会』公式ホームページです。

参考:日本調停協会連合会
「特定調停の流れ」
https://www.choutei.jp/tokutei/flow/index.html

特定調停のデメリット

専門知識が必要

弁護士や司法書士費用を節約するため特定調停を自分で行う際には、専門知識が必要となります。

書類集めに手間がかかる

特定調停は弁護士や司法書士を介さなくてもできるものですが、あなた自身が全て必要書類を集める必要があり面倒です。

裁判所に何度か出向く必要がある

裁判所を通して行う手続きなので、最低でも2~3回程度は『本人』が裁判所に足を運ばなくてはいけません。

督促ストップまで時間がかかる

任意整理と比較して特定調停の場合は、取り立てがストップするまでに数日かかってしまうため時間がかかります。

返済遅れは厳禁

成立した時に裁判所から送られてくる『調停調書』は判決と同じ力があるため、返済遅れは強制執行になってしまいます。

ブラックリストに載る

信用情報機関に登録されることを『ブラックリストに載る』と言われてますが、特定調停も例外ではありません。

過払い金返還請求できない

過払い金があることが判明したとしても、特定調停では過払い金返還請求することはできません。

借金返済が元金のみにならないケースもある

相手(債権者)との交渉が必ずしも上手くいくとは限りません。
その場合は特定調停によって借金返済を元金のみにすることは難しいため、専門家に依頼をして別の債務整理の方法を検討する必要があります。

調停委員によっては対応が異なる

あくまでも調停委員は仲裁役ではありますが、調停委員の中には債権者寄りの対応をする人も実際にいるようです。

特定調停のメリット

費用が安い

手間がかかっても費用を抑えることを優先したいなら、特定調停は債権者1件につき1000円程度で済みますから経済的な負担は軽くなります。

官報には載らない

特定調停は裁判所を通す手続きではありますが、個人再生と自己破産のように官報に載ることはありません。

債権者を選ぶことができる

債務整理には強制的に全ての債権者が対象になる手続きがありますが、特定調停は任意整理と同様に債権者を選ぶことが可能です。

強制執行の停止

長期的に滞納したことで既に給与を差し押さえられているケースでも、強制執行を停止させることが可能です。

② 任意整理

任意整理は裁判所を通す手続きではなく、司法書士や弁護士が間に入って各債権者と和解交渉を行う方法です。

任意整理を利用できる人

任意整理を利用できる条件は2つあります。

1つ目の条件

任意整理も特定調停と同様に、交渉が成立すると3~5年かけて返済していくことになるので安定した収入がある人でないと難しいです。
仕事をしていなくても、何らかの形で毎月収入がある状況なら問題ありません。

2つ目の条件

任意整理をするには、ある程度の『返済実績』が必要です。
返済実績がなければ『任意整理しても返済は無理だろう』という目で見られてしまいます。

元金のみの支払いにする任意整理の流れ

1・無料相談

任意整理を検討している場合には、まずは信頼できる司法書士や弁護士に相談しましょう。
良心的な事務所であれば無料相談を行っています。

2.委任契約

相談の結果、正式に依頼することになれば委任契約を締結します。

3・受任通知の送付

任意整理を行うことになったら、依頼先の事務所から各債権者に受任通知を発送します。
受任通知が到着しだい債権者からの取り立てが停止します。

4・引き直し計算

取引履歴の開示を受けたら引き直し計算をして、借金の総額の正しい数字を出します。

5・過払い金返還請求

任意整理をすると自動的に過払い金有無の調査が行われます。
過払い金があると判明した際には、本人の意思を確認して『請求希望』なら実行します。

6・和解交渉

司法書士や弁護士が各債権者と交渉します。

7・和解内容に基づいて返済開始

和解内容に基づいて返済を開始し、完済したら全て終了です。

任意整理のデメリット

費用がかかる

任意整理は弁護士や司法書士に依頼すると費用がかかります。
依頼する事務所によって費用に違いがありますので、相場は債権者1件につき4~10万円というように開きがあります。

ブラックリストに載る

信用情報に5年~10年登録されている間は、新たなローンを組んだりクレジットカードを作ることはできません。

任意整理のメリット

裁判所に行く必要がない

裁判所を通す手続きではないので裁判所に行く必要はありません。

債権者との交渉は専門家が行う

司法書士や弁護士が代理人となって債権者と交渉しますから、あなたが債権者と交渉する必要はありません。

特定調停より早く催促が止まる

司法書士や弁護士に正式に依頼すると、早ければその日に受任通知が送られて取り立てが止まります。

過払い金返還請求ができる

任意整理で過払い金があると判明すれば、払いすぎたお金を取り戻すことができます。

債権者を選ぶことができる

特定調停と同様に、任意整理も債権者を選ぶことができます。

官報には載らない

これに関しても特定調停と同様に、任意整理も官報には載りません。

元金のみになる可能性が高い

借金問題の解決に強い専門家の交渉によって、借金返済が元金のみになる可能性が高いです。

裁判所に記録は残らない

任意整理は裁判所を通さない手続きですから、裁判所に公的な情報が残る可能性はありません。

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借金返済が元金のみになった場合の返済期間と注意点

返済期間と注意点

借金返済が元金のみになった場合の返済期間と注意点をまとめました。

返済期間

特定調停と任意整理どちらの手続きも共通で、3~5年で完済を目指すことになります。

特定調停や任意整理は比較的借金額が少ない人を対象に行われる手続きですので、3~5年で無理なく返済できる金額で計画が立てられます。

注意点

返済日に遅れることなく払うことを、常に頭に入れておかなければなりません。

特定調停も任意整理も債権者との交渉で『きちんと返済をすること』を約束したわけなので、返済日に遅れることなく払う必要があります。

任意整理の場合だと、一般的には2回以上の遅れは厳禁とされています。

特定調停の場合は既に述べたように、返済が遅れたら有無を言わさず強制執行となります。

『1回ぐらい遅れてもいいや』という甘えた考えは捨てて、どちらの手続きについても真面目に返済しましょう。

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元金のみの借金返済にしないと完済までは程遠いという現実

借り入れ件数が多い人、サラ金から借りている人、リボ払いを利用している人は、普通に返済を続けても元金は簡単に減りません。

なぜなら、『利息』によって元金がなかなか減らないという落とし穴に気付いてないからです。

『毎月払ってるのに借金が減らない』と感じていませんか?

漠然と言われてもイメージが湧かないと思うので、シミュレーションをして分かりやすく数字に表してみました。

『借金が200万円ある人』がいると仮定した場合には、利息や返済総額は以下の数字になります。

金利18%のサラ金を完済しようとした場合

毎月の返済額 45,615円
(内訳)元金 15,615円
(内訳)利息 30,000円
年間返済額(月額返済額×12) 547,380円
返済総額 3,284,295円(72回払い)
支払利息総額 1,284,295円

 

クレジットカードのリボ払い(年利15%)を完済しようとした場合

毎月の返済額 40,000円
(内訳)元金 15,340円
(内訳)利息 24,660円
年間返済額(月額返済額×12) 480,000円
返済総額 3,158,229円(79回払い)
支払利息総額 1,158,229円

 

いかがでしょうか?

数字に表すと、利息の金額にビックリしませんか?

思っていた以上に利息を払うことになるんだなと痛感しますよね。(恐ろしや)

上記の数字を見て、今一度自分の借金返済について考えてみてください。

いかに借金返済を元金のみにすることが絶大な効果を発揮するのかを理解できるはずです。

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まとめ

借金返済は元金にのみにできる

借金返済は元金にのみにできると知り、気持ちが随分と楽になりましたね。

しかし、特定調停は裁判所に出向く必要があり、費用が安い分『手間』がかかりそうですね。

それに、任意整理に比べて時間がかかってしまうことも分かりました。

ちゃんと手続きできる自信がないという人や、1日でも早く取り立てを止めたい場合には専門家に相談しましょう。

借金返済を元金のみにできる任意整理は有効だといえますので、返済を楽にするためには検討してみると良いでしょう。

実績が豊富な司法書士や弁護士に依頼すれば、簡単に解決してくれます。

あなたが多重債務でお悩みなら、一度相談してみてはいかがでしょうか。

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