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虫歯の治療費が払えない時の対処法を、わたくし歯科衛生士ライターが詳しく教えます!

その他にも、虫歯の治療費の目安や虫歯についての素朴な疑問、請求額の違いに至るまで徹底解説していきます。

歯が痛いのにお金が無くて歯医者に行けない…その原因が借金だという人は必見です!

この記事をご覧頂き、虫歯の悩みも借金の悩みも一気に解決してしまいましょう。

虫歯の治療費が払えない場合はどうしたらいい?

虫歯の治療費が払えない場合、
現実的に考えて費用を工面する方法は7つあります。

では、早速見てみましょう。

1・歯科医師に相談してみる

まず治療前に、担当の歯科医師または院長に相談してみましょう。

虫歯の治療費をすぐに払えないことを正直に話せば、支払いの都合について対応してくれる可能性があります。

治療はとりあえず受けさせてくれて、支払いを待ってくれる…ということもあるかもしれません。

しかし、全ての歯科医院で支払いに関して柔軟に対応してくれるとは限りませんし、最終的には治療費はきちんと払わないといけません。

2・カードローンなどでお金を借りる

虫歯の治療費が払えない時は、治療に必要な金額だけカードローンでお金を借りるという方法があります。

しかし、既に多重債務で借金がある状態なら、新たにカードローンを利用するのは難しいかもしれません。

滞納などがあれば審査が通らない可能性が高いからです。

借入をできたとしても新たに借金をすることになるので、個人的には積極的にお勧めしたくはありません。

どうしても他に方法がないなら、選択肢の一つとして考えてみると良いでしょう。

3・デンタルローン(歯科ローン)を利用する

意外と知らない人が多いですが、
デンタルローン(歯科ローン)というものがあります。

文字通り『歯科の治療費』に限定したローンのことを差します。

低金利で長期的な返済計画を立てられるというメリットがありますが、必ずしも審査に通るとは限りません。

インプラントのような高額な治療の際には大変便利なローンです。

4・親や友人などにお金を借りる

虫歯の治療費が払えない…
だけど歯が痛いし今すぐにでも治療に行きたい…

そんな時は親や友人、知人にお金を借りるという方法があります。

歯医者に行きたいけどお金がないとは言い難いかもしれませんが、他に方法がないなら頭を下げるしかありません。

5・物を売ってお金を用意する

人から借金をして迷惑をかけたくないなら、自分の持ち物を売るのが手っ取り早いです。

例えば、メルカリやヤフオク、フリーマーケットや質屋などを利用すれば物は売れます。
もっと身近な話をすれば、知人や友人に自分の物を買い取ってもらうというのも良いかもしれません。

クローゼットの中で眠っている自分の高級バッグや高級時計など、お金になりそうなものがあれば売ってみるのも一つの方法です。

6・日払いのバイトなどでお金を用意する

大半の短期のアルバイトや就職などは、給料日までお金が出るのを待たなくてはいけません。

しかし、日払いのバイトであれば働いた分その日にお金がもらえます。

アルバイトの種類によっては、保険外の高い歯を入れられるほどの治療費を余裕で稼げるでしょう。

7・職場に相談して給料の前借りをする

できれば選びたくない方法ですが、他に方法がない場合は職場に相談して給料の前借りをするという方法もあります。

口が固くて信頼のおける上司に相談すれば、融通を利かせてくれる可能性はあります。

ただし、理由も分からないまま前借りはさせてもらえないと思いますので、事情を正直に話す必要はあるでしょう。

虫歯を治療せずに放置していたら一体どうなるの?

虫歯を治療せずに放置

結論から申し上げます。
虫歯の治療費が払えないからといって放置すれば、行く末は歯を抜かなくてはいけない状態になります。

というよりも、もう歯を残せない状態になってしまうと言うべきでしょう。

歯科医院で勤めていた時、実に多くの患者さんが口にしていた言葉があります。
それは、「痛みが落ち着いたから、そのまま放置していた」というセリフ。

そのような患者様の歯のレントゲンを見てみると、『こりゃ抜歯ですな』と思ったことは数知れず。

さっきまで笑っていた患者様でも、歯科医師に「抜歯になりますね」と言われた直後は、顔面蒼白になってしまいます。
このように放置してしまった結果、いざ歯医者に来た時には歯を残せない状態になっていた…というケースは多々あります。

一時的に痛みが落ち着いて、『虫歯が治ったんだ』と勘違いする人が多いからなんですね。

歯の痛みの原因は様々です。
歯周病や虫歯、親知らずが原因の痛みもあります。

いずれにせよ、自己判断で放置してしまうのが一番良くありません。
虫歯でも歯周病でも、放置して自然に治癒するものではありませんので適切な治療が必要なんです。

虫歯が進行する過程

虫歯が進行する過程には、大きく分けて5段階あります。

虫歯が小さいほど治療費は少なくて済みますし、逆に虫歯が大きくなるほど治療費も治療期間もかかります。

治療内容まで詳しく書くと長くなってしまうので、段階だけを簡単にまとめました。
虫歯はCO~C4までの段階がありますので、軽度から順に説明します。

①CO(シーオー):歯の表面が白濁

特に治療を必要としない要観察歯です。
見た目も黒くなってないし、触診でも穴が開いてることは確認されません。
しかし、歯の表面が溶けかけて白く濁っている部分が見られます。
このレベルなら、普段のケアをしっかりとしていれば再石灰化します。

※再石灰化とは
歯の表面のエナメル質の結晶を新しく形成し、健康な歯の状態に戻そうとすること。

②C1:エナメル質の虫歯

歯の表面部分を覆っている硬くて半透明のエナメル質の虫歯で、黒くなったり穴が開いてしまった状態です。
注意しなくてはいけないのが、見た目は穴が小さくても中の方で虫歯が意外と広がってしまってることがあるという点です。

③C2:象牙質まで進行した虫歯

エナメル質の下にあるクリーム色の象牙質にまで虫歯が広がってる状態です。
象牙質はエナメル質よりも柔らかく、酸に溶けやすいという特徴を持っていますので進行も早いです。

④C3:歯髄(しずい)まで進行した虫歯

歯髄とは歯の神経のことです。
エナメル質と象牙質だけに留まらず虫歯が歯髄にまで到達したら、多くの場合激しい痛みや腫れが生じます。
歯髄が壊死すると膿が出たり歯茎が腫れるだけではなく、強烈な腐敗臭が出たりします。

⑤C4:残根(ざんこん)の状態

残根とは、根だけ残ってる状態をいいます。
歯茎から上にあるはずの歯の部分が虫歯により無くなると、歯茎の中に根だけ残ってしまいます。
根の深くまで虫歯が進んでしまったり、根が割れたりしていれば保存は困難です。
治療をして残せる見込みがなければ、抜歯することになります。

虫歯の治療費はいくらが目安?

虫歯の治療費と一言で言っても、虫歯の度合いによって治療方法が異なりますので費用も違ってきます。

先程説明した通り、虫歯が進行するほど通院回数も治療費もかかります。

小さな虫歯なら1回で治療は終わりますが、虫歯が大きくなったり抜歯をすれば『被せ物』や『入れ歯』を作る必要があるからです。

また、歯を支えている歯茎がブヨブヨでは良くないので、状態が悪い場合には奥深くの歯石取りや歯茎の治療が必要になります。
そのため、治療費は人により違いがでてくるのです。

治療費の請求額は歯の部位や治療する本数、神経があるなしによっても変わります。
初診では初診料が発生したり、処方箋が出れば薬代などもかかるので、あくまでも目安として参考までに…。

今回は、保険診療(3割負担)の人が1本の歯を治すまでにかかる治療費の目安を紹介します。

虫歯の段階別にみる費用の目安

① 軽度の虫歯 :1,500~3,000円程度

② 中程度の虫歯:2,000~10,000円程度

③ 重度の虫歯 :7,000~20,000円程度

④ 抜歯:抜歯といっても虫歯による簡単な抜歯から親知らずの抜歯まで様々ですが、およそ500~4,000円程度

歯医者によって治療費に差があるのはナゼ?

結論から言うと、歯科の保険診療においては、歯医者によって治療費が変わることはありません。

なぜなら、保険診療の『診療報酬』というものが全国一律だからです。

保険診療の治療費について誤解をされている人が非常に多いので、詳しく説明しておきましょう。

歯科治療は自費診療と保険診療の2種類があります。

そして、歯科医院や病院において保険診療の収入源となるのが『診療報酬』です。

保険診療で医療機関が医療行為等の対価として受け取るものが診療報酬で、細かくルールが決められています。

診療報酬は金額ではなく『点数』で表されており、1点10円です。

例えば、歯科衛生士が歯茎や歯の状況の説明や歯ブラシ指導を行った時は以下の点数です。

歯科衛生実地指導料1…80点
歯科衛生実地指導料2…100点

このように、全ての医療行為に対しての点数が定められているわけです。

診療報酬は2年に1度改定されますが、厚生労働大臣が中央社会保険医療協議会の議論を踏まえて決められます。
この通り、保険診療における治療内容等の料金は歯科医院が自由に決められるわけではないのです。

人によって負担割合は違いますが、多くの人は保険証があれば3割負担ですね。
残りの7割はというと、加入している健康保険の保険者が負担しています。

医療機関が診療報酬を受け取ろうとする時には、国民健康保険団体連合会、社会保険診療報酬支払基金といった、審査支払機関を通します。
歯科医院から請求を行う際に提出しなければならないのが『レセプト』といわれる診療報酬明細書です。

レセプト審査は、年々厳しくなっています。
カルテをもとに一人一人の患者様の名前や傷病名、治療内容など全て細かくデータとして記されており、請求は月に1回行います。

記入漏れや数字1つでもミスがあればレセプトは戻されてしまいます。
保険証のデータはもちろんのこと、傷病名と治療内容が合っていなかったりすれば、『これは、おかしいよ!』と指摘されるわけです。

返されたら診療報酬は支払われませんし、きちんと直して再度提出しなくてはいけません。
歯科医院によってレセプトを担当するスタッフは色々ですが、正しく提出しなければならないんです。

それほど診療報酬を得るまでには厳しい決まりごとや手順があるので、適当な請求などはできません。

治療に対しての請求額は高すぎても安すぎても不正です。
行った治療に対する請求額が極端に高すぎるなら、やってもいないことを加算している可能性があります。

逆に安すぎるなら、やったことを正しく算定していない可能性があります。
もしも不正の事実が発覚すれば、厚生労働省から医療機関に対して指導や監査が入ります。

見過ごしてはならないのは不正請求だけではありません。
国家資格もない歯科助手が歯科衛生士の業務を行ったり、酷い場合には歯科医師の業務を行ったりしている粗雑な歯科医院もあります。
本来なら歯科助手は、受付や診療の準備、雑務を行う職業です。

従って、国家資格のない歯科助手が医療行為を行うことは無免許運転のようなもので『法律違反』です。
このような歯科医院には十分に注意する必要がありますし、黙認することでこれが当たり前になるのは許されません。

上記の行為の事実や治療費について明らかに『おかしい』と感じたら、厚生労働省の担当窓口に問い合わせてみると良いでしょう。

いっぺんに治療しないのは点数稼ぎではない

結論から言うと、歯医者がいっぺんに治療しないのは点数稼ぎで儲けようとしているわけではありません。

その理由を詳しく説明しましょう。

実は、いっぺんに治療しない理由は大きく分けると3つ挙げられます。

1つ目は、保険制度による制限でいっぺんにやることが認められてないものがあるという点。
2つ目は、いっぺんにやることに対してリスクがある場合。

例えば、根の治療。
これは確実にステップを踏まなければ、1からやり直しになるどころか悪化に繋がる可能性さえあります。

3つ目の理由は体への負担を考えた時です。

重度の歯周病の治療や抜歯には麻酔が必要です。
あちこちに局所麻酔をして口がしびれると、ごはんも食べにくくなりますよね。

治療によって一時的に強い痛みが出た場合も、体への負担が大きくなってしまいます。
そのため、あえて部位を分けて治療するのです。

同じような治療なのに請求額が違うのは何故か

保険治療では治療した内容によって点数が決まってると既に説明しましたが、その中には月に一度請求できるものがあります。

『同じような治療をしているのに前回より数百円高くなってる…』

もしかするとそれは、月が変わったタイミングで前回に比べて高くなってるかもしれません。
月によってだけではなく、同じ治療でも前歯や奥歯といった歯の部位によっても請求額は変わります。

現在では多くの医療機関で電子カルテになってますが、診療報酬の点数や決まりごとは実に複雑です。
専門知識を持った歯科医師や歯科衛生士でも、全てを頭に入れることは困難なほどですので金額の違いの理由も様々です。

歯科の初診時は必ず保険証を忘れずに持って行こう

歯科の初診時は、必ず保険証を忘れずに持って行きましょう。

3割負担の治療費で済むのは「保険証を持っている人だけ」です。
何度も定期的に通っている患者さんなら、再診時に保険証を忘れて「後から見せに来ますね」が通用することがあります。

しかし、初診の患者さんはそうはいきません。
初診時に保険証を忘れると、『ひとまず今日の分は10割負担で払ってください』と言われます。
10割負担とは要するに自費診療扱いで、3割ではなく全額負担です。

例えば、保険証を忘れなければ3000円で済んだのに1万円払えなくていけないということになります。
ただし、保険証を後日きちんと提出すれば7割分は返還されますのでご安心下さい。

虫歯治療は分割払いやクレジットカード払いは可能なの?

歯科医院ではクレジットカードで分割払いができます。

ただし、全ての歯科医院でクレジットカードが使えるわけではなく、中にはクレジットカード払いができない歯科医院もあります。

歯科医院によっては、例えば『5000円以上なら使えるよ』などといった条件付きの場合もあります。
自費診療には使えても保険診療にはクレジットカード払いができないことも多いです。

クレジットカード払いを利用できるかどうかは、行く予定の歯科医院に直接電話して聞いてみるか初診時に受付で確認するのが一番です。
事前に電話で聞くのを忘れてしまった場合や言いにくい場合は、歯科医院の玄関や待合室、受付などを見渡してみて下さい。

クレジットカード払いができるなら、クレジットカードのブランドのステッカーやプレートが置いてあるはずです。

歯科の治療費が払えない時に役立つ制度とは?

歯科の治療費が払えない

歯科にも医療費控除や高額療養費の制度があります。

注意しなくてはいけないのが、これらの制度の手続きは歯科医院で行うものではないということ。
申請する機関は違いますし、ルールも定められていますので事前に詳しく調べましょう。

医療費控除とは

医療費が多くかかってしまった年に税金を安くするための制度です。

医療費控除の対象となる歯科治療も決まっていますので、事前に確認する必要があります。
医療費控除は税金に関することなので、税務署または区役所に必要書類を提出します。

高額療養費とは

同じ医療機関に通院した1ヶ月間の中で、医療費が自己負担限度額を超えた場合に利用できる制度です。

申請をすることで超えた分のお金が手元に戻ってくる制度ですが、基本的に保険診療に使えるもので自費診療には使えません。
手続きとしては2通りあり『事前申請』と『事後申請』とがあります。

高額医療費に関しては保険者に向けて申請を行うものです。
詳しいお話は、お手持ちの保険証に『保険者』が記載されてますので担当部署に聞いてみると教えてくれます。

お金が無くて歯医者に行けない人の対処法

借金の返済が負担となり、虫歯の治療費が払えない。
そのような人は、債務整理を検討しましょう。

特に多重債務の場合は、毎月の返済だけでもカツカツの生活で、虫歯の治療費どころではないはずです。

債務整理をしてしっかりと生活を立て直す必要性があります。

債務整理の中でも『任意整理』という手続きでは、毎月払っている高い利息をカットすることができます。

それだけでも大きなメリットがあるので、虫歯の治療費を捻出することに繋がります。

債務整理の相談をする場合の注意点は、借金問題に詳しい弁護士や司法書士を選ぶということです。
そして尚且つ無料相談を行っている専門家を選び、現状を正直にお伝えしましょう。

虫歯の治療をするためにも、早めに相談してみることをお勧めします。

まとめ

虫歯の治療費が払えないというのは、借金がある人からすればとても深刻な問題です。

お金がある人からすれば、「何で治療費すら払えないの?」と思うかもしれません。

しかし、借金で苦しんで本当にお金に困ってる状況では、治療費の数千円を準備することが難しいことなんです。

借金があれば毎日の食費を捻出するだけでも一苦労。
とはいえ、虫歯を放置しているとどうなるかを今回の記事で良くご理解いただけたと思います。

虫歯の治療費が払えないだけではなく病院の治療費や生活そのものを考えると…今のままでは先行きが不安ですよね。

債務整理をして生活の基盤そのものを整えるということが、今のあなたに必要なことでしょう。

 

 

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ライタープロフィール
『宝箱』さん
長年の夢だった歯科衛生士免許(国家資格)を取得後、個人歯科と病院歯科にて18年間勤務。
かなり厳しい職場ではあったが良き縁に恵まれて経験を積む。
最終的には総括する立場になったが、結婚を機に退職。
現在は得意分野や経験を活かし、フリーライターとして活動中。