自営業で借金返済に困ったら、まずは何をすべきなのでしょうか?
そもそも、なぜ借金がここまで膨らんでしまったのでしょう。
この記事では、自営業が借金返済に困った時に考えるべきことや、解決策を知ることができます。
また、自営業が債務整理する場合の注意点もまとめましたので、併せて確認しましょう。
自営業で借金返済に困った時にやるべきことは?
自営業で借金返済に困った時にやるべきことは『4つ』あります。
各項目ごとに詳しく解説しますので、一つずつ整理して確認していきましょう。
① 何が原因で借金ができたかを考える
自営業が借金返済に悩んだら最初にやるべきことは、『借金の原因』を整理して考えることです。
自営業が借金返済に困った場合のほとんどは『どうしよう・・何とかしなくちゃ』と、金策に走ることだけを考えてしまいがち。
しかし、目先のお金を用意しただけでは何の解決にもなりません。
むしろ、自転車操業化してしまい悪化してしまいます。
借金の原因は生活費ですか?
それとも事業資金ですか?
それをキッチリ把握することから始めましょう。
② 事業資金と生活資金を分けて考える
自営業が借金返済に行き詰まる原因はなんでしょうか?
多い原因として挙げられるのが、
生活費と事業資金の財布を一つにしていることです。
あなたは今まで、生活費と事業資金を一つに考えてこなかったでしょうか。
借金返済に困ったら、生活費と事業資金を分けて考えなくてはいけません。
これまでの収支を生活費と事業資金ごちゃ混ぜにしていたなら、分けて考えることで問題がどちらにあったのかを見つけることができます。
それを探らないことには改善のしようがありません。
③ 事業がうまくいけば返済が楽になるのか考える
あなたの事業がうまくいけば借金返済が楽になりますか?
まず、それを改めて考えてみる必要があります。
事業がうまくいくことで借金を返し、無事に事業を継続していける状態なのかを今見極めなければ深みにハマる一方です。
どんぶり勘定ではなく、真剣に考えなくてはいけない大事なことです。
④ 収入と支出のバランスを考える
自営業の場合はサラリーマンと違って収入が安定しません。
そこで大切になってくるのが、収入と支出のバランスです。
収入が減っているのに収入が全盛期だった頃と同じ生活をしていては、当然のことながら生活は苦しくなりますよね。
現状に合わせた収入と支出のバランスというものを常に考えていなければ、すぐに事業も生活も両方ダメになってしまいます。
必要最低限の生活をして、収入が多かった月のお金は『もしもの時のため』に蓄えておくなど工夫しなければ自営業は難しいでしょう。
自営業と言っても様々ですから、ほとんど収入がゼロの月がある業種も珍しくありません。
そこで手を出してしまうのが『借金』です。
ある程度の借金をすることは自営業をやっていれば当たり前にあることですが、収入と支出のバランスが崩れるほどの無茶な借金はいけません。
収入と支出を正確に把握するには、やはり几帳面に『帳簿』をつけることが大事です。
お金の流れというものは頭の中で思っていた金額と、実際に帳簿をつけて目で見る数字とでは大きな違いが生じていることが多々あります。
例えば食費についてです。
「だいたい月に5万円ぐらいかな?」と思っていたのに、実際に家計簿を確認したら、倍の10万円もかかっていたというのは良くある話。
それは生活においてだけではなく、事業に関しても同様です。
帳簿は確定申告のためだけに使うものではありません。
自営業にとっての帳簿は、収入と支出のバランスを把握するためには絶対に必要なものです。
実行するのは今からでも遅くありませんので、しっかりと帳簿をつけて収入と支出のバランスをとる計画を立てましょう。
事業がうまくいかず借金返済が困難なら債務整理を検討する
自営業が軌道に乗らず借金返済がどうしても難しくなったら、債務整理を検討しましょう。
どんな工夫をしてもダメだった・・・
既に自転車操業になっていて借金は増える一方だし首が回らない・・・
そのような状況にまでなってるなら、
少しでも早く債務整理の実績豊富な弁護士か司法書士に相談した方が良いでしょう。
債務整理を専門に扱っている弁護士や司法書士は、お金の計算のプロです。
相談をすれば、『事業継続は難しい』ということも正確に見極められます。
これ以上事業を継続して改善の余地はあるのか、果たして安定した収入を今後生み出せるのかがポイントになるでしょう。
それが望めないなら、潔く違う道を選んだ方が被害が少なくて済むケースだってあります。
逆に今相談すれば、今後なんとかできる可能性だってあるんです。
あなたが現在、無駄遣いをしてるわけでもないのに自営業も生活も極めて苦しい状況なら深刻です。
考えていても状況は悪化するばかりです。
一日でも早く専門家に相談することを考えましょう。
『自分はもう厳しい状況まで追い込まれているんだ』ということを自覚し、解決することだけを優先して対策するべきです。
自営業が債務整理をする際に注意すること
自営業が債務整理をする場合、実は知っておくべき注意点があります。
考えうる債務整理の種類ごとに注意事項をまとめました。
国金(日本政策金融公庫)を任意整理するのはメリットが少ない
国金を任意整理することは大きなメリットはありません。
任意整理は利息をカットして返済を楽にする債務整理の方法の中の一つですが、国金はもともと低金利です。
つまり、任意整理をしても減額できる分が少ないので、大きなメリットは期待できないというわけです。
国金(日本政策金融公庫)について分からない人は、以下『日本政策金融公庫』の公式サイトをご確認下さい。
”政府100%出資の政策金融機関、日本公庫。”
参考:日本政策金融公庫
「”日本公庫”ってナニ?」
https://www.jfc.go.jp/n/finance/first/index.html
自己破産の種類と手続きした後の事業継続は?
自己破産には『同時廃止手続』と『管財手続』の2種類があります。
東京地方裁判所をはじめとする裁判所では、自営業の自己破産は『管財手続』として扱われるのが原則とされています。
自営業者の場合は複雑な財産・契約関係が絡んでくるため、各種の詳しい調査が必要だからです。
しかし、例外として自営業者の自己破産でも『同時廃止』として扱われることもあります。
問題は、自己破産をした後でも自営業を続けることができるのかという点。
答えとしては、必ずしも自営業を続けることができるとは限らないし、引き続き自営業を継続することも可能であるとしか言えません。
なぜなら、自己破産の場合は個人の状況によって様々だから。
『これが答えだ』というものはないのです。
ちなみに自営業の自己破産は、処分しなくてもよい財産(自由財産)が認められています。
この自由財産だけで事業を運営していけるのなら、自己破産をした後でも自営業を継続することができます。
つまり、ほとんど身一つ、腕一本で勝負できるなら継続も可能ということですね。
自己破産のについては、以下『東京弁護士会』のホームページで更に詳しく確認できます。
参考:東京弁護士会
「自己破産」
https://www.toben.or.jp/bengoshi/soudan/syakkin/jikohasan.html
自己破産について補足ですが、ロクに話を聞かずに自己破産をすぐ勧めてくるような専門家には依頼すべきではありません。
詳しい話を聞いた結果、自己破産を選ぶべきだと判断されたなら別ですが、そうでない限りは利益しか考えてない専門家である可能性大です。
専門家も病院と同じで、セカンドオピニオンは大切ですよ。
相談する場合は、
必ず債務整理の実績が豊富な弁護士や司法書士に相談しましょう。
実績が豊富な事務所ほど相談料は無料です!
個人再生はメリットは多いがデメリットもある
自営業で個人再生すると、一般的に借金は5分の1から10分の1まで大幅に減額します。
自己破産のように資産の処分も必須ではなく、可能性としては事業を継続できる確率も高い手続きだといえます。
ただし、利用できる条件も非常に厳しく細かいため、ハードルは高い手続きだといえます。
また、自己破産と似たようなデメリットもあり、代表的なのは『官報に載る』ことが挙げられます。
自営業が債務整理をする場合にかかる費用は?
債務整理を依頼するなら、借金問題の解決が得意な司法書士か弁護士を選ぶべきですが、『費用』は事務所により様々です。
以下はあくまでも目安ですので参考までに。
裁判所を通さない手続きの過払い金請求と任意整理に比べると、裁判所を通す手続きである個人再生と自己破産は高額になります。
費用の目安
任意整理 | 金融業者1社 3~6万円 |
個人再生 | 40~50万円 |
自己破産 | 30~50万円 |
事務所によっては公式サイトやホームページが古いままになっており、料金体型が更新されていないことがあります。
それゆえ、各事務所に無料相談をした時にでも正しい費用を確認すると良いでしょう。
自営業者が法律家に相談をすると借金問題は解決する?
弁護士や司法書士に相談すれば、借金問題が解決することが多いです。
ただし、債務整理の解決実績が豊富な弁護士や司法書士を選ぶこと。
これがとても重要です。
弁護士や司法書士には『専門分野』というものがあります。
そのため、借金問題の解決が得意ではない法律家では、あなたが損をしてしまう場合があるのです。
まとめ
いかがですか。
自営業が借金返済に困った時にやるべきことを理解して頂けたでしょうか。
あの手この手を尽くしてもダメだった・・
その時には弁護士や司法書士に相談すると必ず解決策が見つかります!
借金が膨らみ返せなくなれば、不安が募るばかりですよね。
しかし、あなたの人生はこれからですよ!
根本的に解決して、また一から頑張ってみませんか?
そうと決めたら、早い段階で専門家に相談するべきです。
債務整理の実績が豊富な事務所ほど無料相談窓口が用意されていますよ!
一度、無料相談を利用してみると良いでしょう。